犬のクッシング症候群@食事管理のレシピと適したフード

犬 クッシング症候群

 

このページでは、クッシング症候群にかかった愛犬に最適な食事のポイントや食事レシピ、おすすめのフードなどについてご紹介していきます。症状によっては投薬も必要ですが一番重要になってくるのが食事療法(食事治療)で、犬のクッシング症候群には食事管理が欠かせません。

 

とくに、獣医師にすすめられた「病気療法食」を食べないなど愛犬にあわずお困りならワンちゃんが美味しいと思えるような「病気対応フード」での食事管理が急務になりますのでご参考になれば幸いです。

 

また後半では、犬のクッシング症候群での食事や治療についてだけではなくクッシング症候群の原因や症状、一般的な検査の方法についても解説していきます。

 

\処方食を食べない犬も/

 

 

このページの目次
  1. クッシング症候群の愛犬の元気を保つ食事レシピとは
    1. 犬のクッシング症候群の食事レシピは併発しやすい合併症も考慮
  2. 犬のクッシング症候群の食事療法に適したフードランキング
    1. 犬のクッシング症候群で食事療法を成功させる4つのポイント
  3. 犬のクッシング症候群をコントロールする食事療法のまとめ
    1. 犬のクッシング症候群|レシピと食事手作りの注意点
  4. 犬のクッシング症候群へ最適なみらいのドッグフード
    1. 13種類の療法食で合併症にも対応する「みらいのドッグフード」
  5. 犬のクッシング症候群に適した犬心 糖&脂コントロール
    1. 犬心でケアできる「犬の7大トラブルとは」
    2. 単なる低糖・低脂肪を超える犬心の「臨床栄養4つの特徴」
    3. 犬心 糖&脂コントロールのおすすめ理由まとめ
    4. 【犬心消化器ケア】も犬のクッシング症候群におすすめ
    5. 犬のクッシング症候群に定番、ロイヤルカナン消化器サポート
  6. 犬がクッシング症候群になる二つの原因
    1. 犬のクッシング症候群の原因@|【医原性】
    2. 犬のクッシング症候群の原因A【自然発祥】
  7. 犬のクッシング症候群|検査や症状について
    1. 犬のクッシング症候群を調べる5つの検査方法
    2. 犬のクッシング症候群で現れる6つの症状について
    3. 犬のクッシング症候群、症状のまとめ
  8. 犬のクッシング症候群で併発しやすい合併症とその食事療法
    1. 犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症@膵炎
    2. 犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症A甲状腺機能低下症
    3. 犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症B糖尿病
    4. 犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症C肝臓病(胆泥症・胆嚢炎等)
    5. 犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症D腎臓病・腎不全
    6. 犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症E神経系のトラブル
    7. 犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症F悪性腫瘍(ガン)
    8. 犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症G高脂血症(脂質代謝異常症)
  9. 犬のクッシング症候群が合併症を併発しやすい理由
  10. 犬のクッシング症候群で行う2通りの治療方法
    1. 犬のクッシング症候群の治療方法@外科手術による腫瘍摘出
    2. 犬のクッシング症候群の治療方法A内科的治療
    3. クッシング症候群は発症した犬の寿命、病気は治る?
    4. 犬のクッシング症候群の薬代や治療費について
    5. 市販のドッグフードは基本NG!選びたいクッシング症候群の療法食
  11. クッシング症候群を発症しやすい犬種
    1. クッシング症候群にかかりやすい傾向にある犬種
  12. 最後に

クッシング症候群の愛犬の元気を保つ食事レシピとは

犬のクッシング症候群の食事画像

 

クッシング症候群を発症している愛犬の最適な食事レシピって、いったいどういったことに気を付けないといけないんでしょうか。※末期症状が出ている場合は投薬治療しないといけません。

 

犬のクッシング症候群の食事レシピは併発しやすい合併症も考慮

 

犬のクッシング症候群では食事療法が寿命や余命を大きく左右します。犬のクッシング症候群は副腎皮質刺激ホルモン(コチゾール)の過剰分泌が原因なので、コチゾールを投薬によってコントロールする治療が一般的ですが投薬治療しないで食事療法だけをおこなう場合もあります。

 

犬のクッシング症候群で怖いのが合併症なので血糖値の上昇や高脂血症を食事でコントロール必要があります。糖尿病や膵炎、脂質代謝異常や甲状腺機能低下症などは、高血糖・高脂血」から合併症を併発するリスクがあるからです。

 

つまり、「高血糖・高脂血」にならないような食事レシピが大切。素材選びでは栄養バランスなども考慮し、肉・魚は高温で加熱しないことがポイントです。高温加熱することで消化性を損ない脂肪を酸化させてしまいます。

 

この他にも避けるべき食材や調理法による成分の変性などさまざまな制約があることから、手作りでの食事療法は一般的にハードルが高いわけです

 

そこで、犬のクッシング症候群に適した食事レシピで作られているドッグフードを選んであげるのがベストだといえます。それでは、犬のクッシング症候群への食事療法に適しているレシピのドッグフードを、おすすめ順にご紹介していきます。

 

※末期症状が出ている場合は早く投薬治療しないといけません。

 

 

犬のクッシング症候群の食事療法に適したフードランキング

 

和漢みらいのドッグフードを与えた口コミ|おすすめ度や注意点を分析

みらいのドッグフードの特徴

高タンパク質で低脂肪で犬のクッシング症候群の食事にも!
13種類のライナップがありクッシング症候群には特別療法食SU(膵臓用)がおすすめ!
・腫瘍疾患との併発にも対応出来る薬膳の食事レシピ
・獣医師・ペット栄養管理士監修の薬膳ドッグフード
・業界初!犬へのマクロビオティックを導入
・マクロビ発酵素材は、玄米・大麦・ビール酵母・乳酸菌など
・腸活+口腔ケアのダブル作用
 1、腸内バランスを整える「腸活」作用
 2、唾液の質や量、食欲、消化、内臓、新陳代謝や脳の働きなど様々に影響を与える「口腔環境」に配慮
・熟成鹿肉をメインに牛、馬、鶏をバランスよく配合の良質な高消化性タンパク質
・人間も食べられるヒューマングレード!(無添加)
・公式サイト限定!継続義務無しの定期購入割引(最大40%OFF)と30日間の完全返金保証!

価格
3s 3,200
評価
評価5
備考
送料無料 9,600円(税別)⇒ 3,200円(税別)
みらいのドッグフードの総評
みらいのドッグフードは製薬会社が開発販売を行っている薬膳レシピの健康ドッグフードです。犬のクッシング症候群に必要なタンパク質や腸の健康を保つ「腸活」作用のほか、消化や代謝を助ける犬の口腔ケアにも目を向けた、人も食べられる無添加フード。

 

また、炎症を抑える「南雲紅豆杉(こうとうすぎ)」という注目の漢方成分も配合されており、おすすめです。症状に合わせた特別療法食SU(膵臓用)が用意され、併発しやすい膵炎や甲状腺機能低下症にも!。13種類ものライナップがあるので合併症を併発しているケースでも対応可能です。

 

症状や病名から最適なフードを選べます。複数の場合もOK。

犬,クッシング症候群,食事,原因,対策

犬心 糖&脂コントロールの特徴

・クッシング症候群向けの療法食で全犬種適応!
・ありふれた「低脂肪」「低糖」のみでない臨床栄養トータルクリア。
・免疫細胞が70%も集まる「腸」、その腸内の善玉菌を増大させる、βグルカン高含有の花びら茸を配合。
・「消化しやすい糖質を制限」「糖の吸収を妨げる食物繊維を配合」、Wのファクターで血糖値コントロール。
・低脂肪は勿論、極めて良質なオメガ3/6脂肪酸を配合。
・低カロリーで良質な消化のよいタンパク質、ビタミン・ミネラル・アミノ酸等といった栄養を適度なバランスで配合。
・定期コース&まとめ買いは、無料サンプルあり(キャンセル無料)

価格
3kg 6,400
評価
評価5
備考
送料無料 7,800円(税別)⇒ 6,400円(税別)※無料お試し200g有り
犬心 糖&脂コントロールの総評
「犬心」は純日本産の犬の療法食ドッグフードで、「高脂血・高血糖」がまつわる疾病やトラブルを徹底的にケアできるよう創られ、臨床栄養を全て克服しています。

 

「犬のクッシング症候群」のみにとどまらず、合併症として併発しやすい「糖尿病」「膵炎」「メタボ・肥満」「甲状腺機能低下症」「高脂血症(脂質代謝異常症)」「担泥症・胆嚢粘液嚢腫」といった典型的な犬の7大トラブル全てを同時にケア出来る手作り製法の完全無添加ドッグフードです。

 

※食いつきチェックの為無料お試しサービスあり。

犬心 消化器ケアの特徴

・消化器トラブルを抱える犬への療法食ドッグフード。
・クッシング症候群の愛犬へも安心な無添加&フレッシュ製法。
・血糖値をコントロールする犬にベストな食物繊維の配合。
・高消化性のタンパク質や脂肪はお腹に優しく低カロリー高栄養。
・3種の乳酸菌が犬の腸まで届き善玉菌をアップ!
・全犬種、全ライフステージで使用可能。
・無料サンプルあり。
・定期コースは2袋からで、2.5kg 7,200円⇒ 5,980円まで割引!
・1袋 1.25kg 単品なら3,600円(税別)+送料。

価格
5,980
評価
評価4.5
備考
送料無料 2.5kg 7,200円(税別)⇒ 5,980円(税別)
犬心 消化器ケアの総評
マッシュルーム・デザイン・スタジオの療法食ドッグフード、犬心シリーズ「犬心消化器ケア」です。糖&脂コントロールよりも、消化器トラブルを抱える犬に視点を向けた無添加ナチュラルドッグフードで、下痢や嘔吐、血便などに悩まされているワンちゃんにピッタリ。

 

クッシング症候群の犬に対しても適したフードだと言えますが、糖&脂コントロールと比較すると少しカロリーは高めです。しかし、胃腸や消化器系のトラブルを伴っている場合にはコチラをチョイスほうが良い場合もあるでしょう。糖&脂コントロールと同じように無料サンプルでの食い付きチェックが可能です。

ロイヤルカナン 消火器サポート(低脂肪)の特徴

・高脂血・高血糖を考慮した低脂肪
・高消化性で愛犬に消化器官に負担を掛けないタンパク質や炭水化物を使用し、フラクトオリゴ糖やサイリウムなど可溶性食物繊維を配合。
・高活性酸素物質である、タウリン・ルテイン・ビタミンE・ビタミンC配合
・全国の動物病院でも推奨されている病気管理用療法食

価格
3kg 4,571
評価
評価4.5
備考
定価5,870円(税込)⇒ 4,571円(税込)送料無料
ロイヤルカナン 消火器サポート(低脂肪)の総評
全国で多くの動物病院ですすめられるロイヤルカナンシリーズです。高脂血症や高血糖の犬に対応した、高消化タンパク質・低脂肪など・消化吸収に良い食物繊維などを含み定評のある病気管理用ドッグフードです。

海外製品ということもあって、保存料・酸化防止剤が添加されてるところが少しだけ気になりますが、流通の関係上の安全面と秤にかけると致し方ない所でしょう。

 

 

 

次に、クッシング症候群を抱える愛犬に対する食事療法のポイントを確認しておきましょう。※末期症状が出ている場合は投薬治療しないとだめです。

 

犬のクッシング症候群で食事療法を成功させる4つのポイント

 

クッシング症候群と診断された愛犬への食事レシピには注意すべきポイントがあります。犬のクッシング症候群への食事療法を正しく行うためのポイントを4つにまとめました。

 

1、単なる低脂肪ではなく「脂肪の質」にも注意する

低脂肪&脂肪の質

 

クッシング症候群になった犬はコチゾール(副腎皮質ホルモン)が過剰分泌しているため、高脂血症を伴うようになります。

 

食事療法では低脂肪は大前提ですが脂肪の質にも目をむけ高脂血ケアに効果的な、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸を摂取できるようにしましょう。

 

また、酸化した脂肪には注意が必要で酸化した脂肪は炎症を悪化させます。クッシング症候群の犬へも悪影響が報告されていますので酸化した脂肪を避ける必要があります。

 

2、血糖値をコントロールする食事レシピ

血糖値のコントロール

 

クッシング症候群を患う犬は高血糖 高脂血を伴いやすい状態。甲状腺機能低下症や糖尿病、脂質代謝異常症や膵炎など、合併症を併発しているケースが多いのもこのためです。消化吸収されやすい炭水化物や糖質を制限し、血糖値のコントロールが生命線になります。

 

ブドウ糖や甘味料、砂糖類などは控えるようにし炭水化物を多くふくむ食べ物は与えないように。血糖値の上昇を穏やかにする食物繊維や難消化性の炭水化物をもちいることで糖の吸収をおさえるように配慮します。

 

血糖値コントロールを実現させていくうえで、これらが有効だということがわかっているのですが、食物繊維の中でも食黄色野菜などは逆に犬の腸に負担を掛けることも判明しているので注意が必要。

 

おなじ食物繊維と言われるもののなかでも糖が吸収されにくい大麦や玄米、いも類をチョイスして適量を与えてあげるのがポイントです。

 

3、不足しがちなタンパク質の補給できる食事レシピ

タンパク質&栄養バランス

 

代謝トラブルをかかえた状態であるクッシング症候群の犬は、体内タンパク質を分解して利用しようとするために、筋肉量の低下や脱毛などの症状をともなう。タンパク質不足の状態が続くと体力も弱り症状が進行するようになります。

 

犬のクッシング症候群では足りなくなったタンパク質をしっかりと与える必要がありますが糖尿病の合併症を持っていると、多すぎるタンパク質が腎臓に負担がかかるというリスクも。これを防ぐためには、高消化性で適量を見極めたタンパク質の補給が大切です。

 

4、免疫力をキープさせる食事レシピ

免疫力の維持

 

副腎や脳下垂体にできた腫瘍が原因で引き起こされた犬のクッシング症候群は、免疫力を維持させておくことがキーポイントとなります。

 

免疫力をたもつためサプリメントなどが有効です。食事やサプリメントで腸内環境を整え善玉菌を増やすことにより免疫細胞に働きかけ、免疫力をキープさせることです。

 

約70%の免疫細胞は、犬の腸に集中していることがわかっていて、腸内環境を整え、健康にすることで、善玉菌が増加し免疫力を維持したりアップさせる効果が期待できます。血中を巡る免疫細胞は、コレステロールや糖分を食べてくれます。腸の健康を整えることで、犬の高脂肪や高脂血に対応し、食事療法の効果を高めてくれます。

 

以上が、犬のクッシング症候群の食事レシピでの注意すべきポイントとなります。※末期症状が出ている場合は一緒に投薬治療しないといけません。

 

食事療法にサプリメントをプラスする

犬のクッシング症候群対策のサプリメントも併用すると効果的です。サプリメントには代謝促進や血糖値低下作用、肝臓保護や発癌物質の無毒化などの効果を含むものがあるので毎日の食糧法にプラスすると有効なことがわかっています。

 

犬のクッシング症候群に対応したサプリメントを選ぶ時は、なるべく無添加でエビデンスがしっかりしているサプリメントを選定してください。あまり安価なサプリメントはこうかがないどころか代謝トラブルを抱えた犬に人工添加物が症状を悪化させる可能性も。

 

いちおうおすすめできるサプリメントのリンクを貼っておきますので、サプリメント選びの参考にして下さい。療法食との併用が予算的に厳しい場合はサプリメントの量を減らしてあたえても効果はありますので少しづつプラスしてみて下さい。

 

\クッシング症候群の犬向けサプリメント/

 

 

犬のクッシング症候群をコントロールする食事療法のまとめ

犬のクッシング症候群の食事療法|まとめ

 

食事管理で気を付けるポイントをまとめると、

 

単なる低脂肪ではなく「脂肪の質」にも注意する

 

血糖値をコントロールするレシピ

 

不足しがちなタンパク質の補給できるレシピ

 

免疫力をキープさせるレシピ

 

ということになります。

 

クッシング症候群を発症したワンちゃんは、代謝トラブル・高脂血・高血糖を抱えてしまうため、以上の様なポイントを押さえた食事やフードでの食事療法が必要です。

 

しかし、こちらのサイトでは手作りでの食事療法を推奨していません。絶対必要な栄養をバランスに配慮して、代謝障害や健康に配慮した食事をつくるには確実な栄養知識、料理時の栄養分や原材料性質変化の知識、加えて食材品選定など容易ではないということです。

 

普通の飼い主さんにおいては結構な負担になりますし安全性を考えても手作りは危うい部分がのこります。米国人の獣医師たち100人が作った手作りの療法食をリサーチしたところ、必要とされる栄養素を満たしていたのは1割程度しかいなかったとの研究結果も存在するぐらいです。

 

必要な栄養成分を熟考して作られているドッグフードは、素材原料も表記されていますし成分分析された結果まで表記があります。無添加で栄養成分値がしっかり掲載してあるドッグフードなら、獣医さんとのやり取りもスムーズに行えます。※末期症状が出ている場合は投薬治療もしないといけません。

 

最適なフード選びは>>>> 食事療法に適したドッグフードおすすめランキング

 

犬のクッシング症候群|レシピと食事手作りの注意点

犬 クッシング症候群 食事手作り

 

このページでは、クッシング症候群を発症した愛犬への食事管理を行ううえで、手作りでの食事療法は推奨していません。

 

獣医師さんから処方された手作り療法食ですら臨床栄養を満たせたものは1割程度ですし飼主さんにとって、食材選びや栄養管理、避けなければいけない食材などさまざまなハードルがあり愛犬の安全面でも不安が残ります。

 

しかしながら、どうしても食事手作りでの対応が必要な飼主さんのために、食事手作りのレシピをご紹介しておきます。

 

食事手作りとレシピの注意点1★低脂肪な肉・魚をメインに

クッシング症候群の愛犬への食事手作りで実践する場合には、まず脂身の少ない低脂肪の肉や魚をメイン食材におきます。

 

鶏のささ身や胸肉、鹿肉や馬肉などとなるべく新鮮な魚などが良いでしょう。メインのお肉は火を通し過ぎないようにして30℃くらいのお湯で低温ボイルしてください。

 

食事手作りとレシピの注意点2★脂肪の酸化に注意する

高温の熱を加えると含まれる脂肪が酸化してしまい、酸化した脂肪はクッシング症候群の犬に良くないことがわかっていますので高温加熱調理はNG。

 

また、魚や肉だけでは栄養がかたよってしまうのでイモ類や大麦や玄米なども加えるようにします。犬の血糖値を観察しながら量を調節して行く必要がありますが仮に血糖値が高くなっている場合は穀類やイモ類の量を減らしてあげるなどの対応を。

 

食事手作りとレシピの注意点3★犬に合う適量の穀物

玄米や大麦などの穀類は炊飯するなどして、いも類は茹でるようにすると良いでしょう。さらに適量の玄米粉などを混ぜ込むと良いです。

 

炊飯されたものより生食のほうが消化がされにくいため消化スピードの異なる炭水化物を混ぜ合わせることで、血糖値が上がるのをふせぎ腸内環境をととのえる作用もあります。

 

食事手作りとレシピの注意点4★緑黄色野菜の繊維質は良くない

ほかにも与えたほうが良いと思う食材に「野菜」が一番に浮かんできそうですが野菜の繊維質やβカロチン等は、与え過ぎてしまうとクッシング症候群の犬の身体に負担がかかります。

 

あたえなくても良いくらいですがどうしてもという場合は、しっかりと茹で上げるようにして茹でた後の汁は全部捨てるようにして汁は絶対にあげないようにして下さい。

 

 

手作りで食事管理を行う場合のレシピは以上。そしてこれらのポイントをしっかりと押さえた療法食ドッグフードが先にランキング形式でご紹介したドッグフードです。※末期症状が出ている場合は一緒に投薬治療しないといけません。

 

そのなかから特にオススメなものをさらに詳しくご紹介しますね。

 

 

犬のクッシング症候群へ最適なみらいのドッグフード

 

犬のクッシング症候群で食事療法に特におすすめなのが上記でも簡単な特徴をご紹介した「みらいのドッグフードです。

 

13種類の療法食で合併症にも対応する「みらいのドッグフード」

みらいのドッグフード

 

自然の森製薬という製薬会社が販売している薬膳レシピのナチュラル療法食。高級な鹿肉や漢方素材を贅沢に配合、動物栄養学に基づいてしっかりと病気管理用の臨床栄養をクリアしているドッグフードです。

 

 

犬のクッシング症候群と腫瘍の併発でも同時ケアできる「みらいのドッグフード」

クッシング症候群には、「膵臓用」がおすすめですが、合併症を伴っている場合でも13種類の療法食ライナップが対応を可能にしてくれています。

 

さらに、病気の原因が腫瘍にある場合、通常は単品フードでのケアは困難なのですがみらいのドッグフードシリーズでは全て「腫瘍対応用フードと同等の漢方素材」を配合しているため同時ケアが可能です。

 

また、世界初で犬のマクロビ食材を採用したり、口腔ケア(唾液や消化、腸活にも好影響)にも注目し、無添加のマウスクリーンパウダーがセットで付属されます。

 

さらに免疫力をサポートするスーパーキノコを10種類も配合。キノコ菌が免疫力をサポートするのは既に広く知られていますが多品種をうまく組み合わせることで効果が高まり免疫枯渇という免疫力の低下をも防いでくれます。

 

漢方素材の多さや最新の動物栄養学など、ここまで多品種の原材料を配合した療法食ドッグフードは国内外全てを見渡しても存在しません。

 

 

みらいのドッグフード使用原材料(参考:長寿サポート)
生肉(鹿,鶏,馬,魚),大麦,魚粉,サツマイモ,玄米,ヤシ種皮,菜種油,ローストセサミ,ビール酵母,海藻(フコイダン),キノコ粉末(霊芝,メシマコブ,アガリクス,冬虫夏草,ハナビラタケ,タモギタケ,ヤマブシタケ,チャーガ,舞茸,カワラタケ),グルコサミン,オルニチン,アルギニン,サチャインチオイル&パウダー(耐熱性オメガ3脂肪酸),紫イモ,クランベリー,ハトムギ,納豆菌,スピルリナ,スキムミルク,オリゴ糖,カルシウム,リジン,メチオニン,発酵野菜,コンドロイチン,MSM,クランベリー,青パパイヤ,プロポリス,田七人参,春ウコン,秋ウコン,キャッツクロー,高麗人参,クマザサ,乳酸菌群(フェカリス菌FK-23),紅豆杉,田七人参

 

みらいのドッグフード全13種類

●長寿サポート(幼犬・成犬用)
●特別療法食G 腫瘍サポート(腫瘍用)⇒ 詳細ページ (犬がクッシング症候群と悪性腫瘍を発症している場合は是非ご覧ください)
●シニアサポート(高齢犬・療養犬)
●特別療法食J(腎臓用) 
●特別療法食KA(肝臓用)
●特別療法食TO(糖尿病・白内障用)
●特別療法食KE(結石・膀胱炎用)
●特別療法食D(ダイエット用)
●特別療法食SI(心臓用)
特別療法食SU(膵臓用) <<<クッシング症候群の犬の食事にはこちらがおすすめ!
●特別療法食IC(胃腸・消火器用)
●特別療法食H(骨関節用)
●特別療法食A(皮膚・アレルギー用)

 

犬のクッシング症候群は、糖尿病や甲状腺機能低下症などといった合併症を併発しやすい病気なので、このように複数ライナップの療法食が用意されていると食事の管理も助かります。

 

原材料の質もよく、メインに使用されている高級鹿肉は病院ですすめられた療法食を食べない犬でも美味しそうに食べるという口コミが多く見られます。

 

みらいのドッグフードについては、詳しくまとめたページをご用意していますのでもっと詳しく知りたい方はそちらをご覧になってみて下さい。⇒ みらいのドッグフード長寿サポートの口コミや評判|実際に与えた飼主の評価

 

 

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みらいのドッグフード

※末期症状が出ている場合は一緒に投薬治療しないといけません。

 

犬のクッシング症候群に適した犬心 糖&脂コントロール

犬心 糖&脂コントロール

 

犬のクッシング症候群の食事療法にもうひとつおすすめなドッグフードは犬心 糖&脂コントロール。まだまだ知名度こそ高くはありませんが、大勢の愛犬家や犬の専門家のあいだでその効果と食い付きの良さで評判です。

 

犬心 糖&脂コントロールは、まさに口コミでその効果が評価されています。「高血糖・高脂血のトラブル・病気」全てを丸ごと同時にケアできる療法食ドッグフードで純国産、しかも100パーセント無添加です。

 

手作り製法にこだわりを持っていますから一般の販売店では市販しておらず、オンライン通販の公式サイトのみで販売してるのも特徴。

 

犬のクッシング症候群は、高血糖・高脂血のトラブルが深く関係しており、そのせいで糖尿病や膵炎、甲状腺機能低下症や脂質代謝異常症など、様々な病気を合併症として併発するケースが多く、これらの病気を同時にケアできる食事療法が理想なのです。

 

犬心 糖&脂コントロールを押す理由は犬の7大トラブルと言われている病気のケアをそれぞれ同時に行うことが出来て、それにもかかわらず臨床栄養という絶対必要な栄養素はすべてクリアして含んでいるところです。

 

また、市販の療法食を食べない犬の食いつきが良いことから購入者の95%以上がリピーターになっており、獣医師から処方された療法食を食べない犬にもおすすめです。

 

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※末期症状が出ている場合は一緒に投薬治療しないといけません。

犬心でケアできる「犬の7大トラブルとは」

犬心でケアできる7大トラブル

 

特別療法食のドッグフード、「犬心 糖&脂コントロール」が同時並行的にケアできる、併発リスクの高い病気についてそれぞれ簡単に解説します。

 

1.【犬のクッシング症候群】

副腎皮質刺激ホルモンの分泌過剰により健康トラブルを招く病気で当ページの下部より詳細に解説しています。

 

2.【犬の膵炎】

自分の膵液が自分の膵臓を消化してしまう病気。

 

3.【犬の高脂血症(脂質代謝異常症)】

血中コレステロール値や中性脂肪値に異常が出る病気。

 

4.【犬のメタボ・肥満】

クッシング症候群だけでなく糖尿病など様々な病気を引き起こす元凶として知られています。

 

5.【犬の甲状腺機能低下症】

のどにある甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの働きが弱まる病気。

 

6.【犬の担泥症・胆嚢粘液嚢腫】

胆汁の分泌障害を引き起こし、進行すると黄疸・胆嚢破裂・腹膜炎などの命に関わる症状を伴う病気です。

 

7.【犬の糖尿病】

血液中の糖が異常に増加し余分な糖が尿に出てしまう病気で膵臓から分泌されるインスリンが不足する病気。

 

 

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犬心 糖&脂肪コントロール公式ページ

※末期症状が出ている場合は一緒に投薬治療しないといけません。

単なる低糖・低脂肪を超える犬心の「臨床栄養4つの特徴」

低糖・低脂肪を超えた臨床栄養4つの特徴

 

犬心がクッシング症候群におすすめな理由として、7つの病気を同時並行的にケアできるという理想的な利点が挙げられるのですがそれを可能にしているのが臨床栄養4つの特徴です。

 

ダブル作用で血糖値をコントロールする力

ダブル作用で血糖値をコントロール

 

「消化されやすい糖質の制限」・「徹底研究された糖吸収をブロックする食物繊維バランス」のダブル作用で血糖値をコントロール!

 

質にこだわる「オメガ3・オメガ6による低脂肪!」

オメガ3・オメガ6による低脂肪

 

良質な生肉や生魚、ココナツなどから必須のオメガ3・オメガ6脂肪酸をメインに配合。高温では酸化してしまう脂肪を考慮し、低温手作り製法で脂肪の酸化も防いでいます

 

タンパク質を含む必須の栄養バランス!

タンパク質を含む必須の栄養バランス

 

低カロリーでありながら、必要な栄養はしっかりと摂取可能。ミネラルやビタミン、アミノ酸、そして、高消化タンパク質などクッシング症候群をはじめとする犬の7大疾患に対応しています。

 

免疫力の維持と腸の健康

免疫力の維持プラス腸の健康

 

免疫細胞は腸に70%以上が集中。独自の「犬の善玉菌アップ」技術を用いることで、腸を健康に保ちます。そして、免疫成分βグルカン高含有のハナビラダケを配合していますので「βグルカン+腸の健康」で免疫力を維持

 

無料で試せる公式直販ページ

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犬心 糖&脂肪コントロール公式ページ

※末期症状が出ている場合は一緒に投薬治療しないといけません。

犬心 糖&脂コントロールのおすすめ理由まとめ

犬心・糖&脂コントロールのおすすめするわけ

 

犬心 糖&脂コントロールは、クッシング症候群より併発可能性の大きい疾患予防もできますし、その反対にこれ以外の病気から併発したクッシング病もトータルで対処できるドッグフードとなります。

 

奈良県磯城郡三宅町にあるマッシュルーム・デザイン・スタジオ/大和菌学研究所というキノコの菌の研究をしている企業が犬心の販売業者で、多くの健康キノコの販売を運営している企業。

 

100%無添加や手作り製法、完全オーガニックで、人も食べれるヒューマングレードの療法食ドッグフード、それが犬心 糖&脂コントロール。

 

クッシング症候群の状態になったワンちゃんの免疫力キープに欠かせない「腸内善玉菌増加」を促す「βグルカン高含合の花びら茸」の効果に関してもマッシュルーム・デザイン・スタジオ/大和菌学研究所の専門分野になります。

 

「犬心」はクッシング症候群の愛犬にかなりおすすめ出来るドッグフードです。

 

 

犬心公式サイト

 

 

犬心の詳細をもっと詳しく見るならこちら⇒ 犬心の口コミや評判|実際に使った飼主さん達の率直な感想

 

※末期症状が出ている場合は一緒に投薬治療しないといけません。

 

【犬心消化器ケア】も犬のクッシング症候群におすすめ

 

代謝トラブルや消化器系トラブルを抱えるワンちゃんには、犬心消化器ケアもおすすめ。犬心糖&脂肪コントロールを販売しているマッシュルーム・デザイン・スタジオの犬心シリーズで、犬の消化器トラブルに有効な特別療法食のドッグフードです。

 

糖&脂肪コントロール同様、完全無添加のナチュラル製法で作られており善玉菌をアップさせる3種類の乳酸菌や絶妙の栄養バランスは圧倒的だと言えます。

 

消化器ケアのほうが少しカロリーは高めですが原材料や成分は殆ど同じでより消化器系トラブルを意識した処方になっています。

 

犬心消化器ケアの原材料&成分分析表

 

使用原材料と成分分析表です。

 

生肉(牛・鶏・馬・魚肉) 植物油 魚粉 ココナッツ 大豆 ゴマ とうもろこし 玄米 大麦 さつまいも じゃがいも 海藻 はなびらたけ 冬虫夏草 オリゴ糖 ホエイ ビール酵母 有胞子性乳酸菌 犬由来の乳酸菌 犬由来のビフィズス菌 犬由来の酪酸菌

 

【成分分析表/100g】
カロリー:410kcal
粗タンパク質:29%以上
粗脂肪:8%以上
粗繊維:5%以下
粗灰分:5%以下
水分:10%以下
【ミネラルバランス】
ナトリウム:約0.4%
クロール:約0.8%
カリウム:約0.9%

 

乳酸菌やビフィズス菌の配合が独自で犬心糖&脂コントロールよりも消化器トラブルに良いことがわかります。

 

※詳細を確認する↓

 

 

犬のクッシング症候群に定番、ロイヤルカナン消化器サポート

 

 

犬心シリーズよりも知名度があり、全国の動物病院でも売られている定番の療法食ドッグフードがロイヤルカナンシリーズです。
犬のクッシング症候群では、この消化器サポート(低脂肪)が適しており、高消化性タンパク質や炭水化物、可溶性の食物繊維が含まれています。

 

低脂肪で高脂血症や急性膵炎にも対応しており、犬のクッシング症候群の食事療法にも適しています

 

ロイヤルカナン消化器サポートの原材料&成分分析表

 

ロイヤルカナン消化器サポート(低脂肪)の使用原材料と成分分析表です。

 

【使用原材料】
肉類(鶏、七面鳥)、米、小麦、大麦、ビートパルプ、加水分解動物性タンパク、動物性油脂、酵母、フラクトオリゴ糖、サイリウム、魚油、酵母エキス(マンノオリゴ糖含有)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、L-リジン、タウリン)、ゼオライト、ミネラル類(K、Ca、P、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(コリン、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、A、B2、ビオチン、葉酸、B12、D3)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)

 

【成分分析表】
タンパク質:25.5 g
脂肪:8.1 g
食物繊維:10.0 g
灰分:7.6 g
水分:1.0 g
炭水化物:61.6 g
カルシウム:1.3 g
カリウム:0.81 g
リン:0.96 g
マグネシウム:0.12 g
鉄:21.2 mg
銅:1.74 mg
亜鉛:25.9 mg
ナトリウム:0.46 g
EPA+DHA:162 mg
タウリン:0.24 g
アルギニン:1.68 g
ビタミンE:69.4 mg
ビタミンC:34.7 mg
ビタミンB群:6.94 mg

 

海外製のため、少量の添加物が含まれており完全無添加ではないのですが、物流の関係で安全性を確保するため致し方ない部分ですね。私の一番のおすすめは犬心かみらいのドッグフードになります。

 

※ロイヤルカナン消火器サポートの詳細はこちら↓

 

 

次は、犬のクッシング症候群における原因や検査方法、その症状や併発しやすい合併症、さらに、治療方法や食事のレシピについてもう少し詳しくご紹介していきます。

 

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犬がクッシング症候群になる二つの原因

 

 

犬のクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)については、ザックリ分けるとふたつに分類することができます。

 

1つ目が基本疾病への治療が影響する医原性のクッシング症候群。

 

2つ目は自然発生的に引き起こされるものクッシング症候群。

 

それぞれについては後で詳しく解説します。

 

クッシング症候群という病名の由来はアメリカの脳神経外科医、ハーヴェイ・ウィリアムス・クッシングドクターによって下垂体の腫瘍の影響で日常的に副腎皮質から「糖質コルチロイド」の過剰な分泌を引き起こすトラブルが公表され発見者の名前をとってクッシング症候群と命名されたのです。

 

症候群とは、1つの元凶から起こる一通りの身体的症状をさすフレーズで、独自の症状ではなく、複数の身体的症状が限定的なパターンで出現することが多いので、それを一括りにして症候群と呼ばれています。複数の要因により、副腎皮質刺激ホルモン(コチゾール)の分泌が過度になることで、ある限定的なパターンで多様な身体的症状が現れるため、そうしたものを総称して、クッシング症候群と命名されたのです。

 

犬のクッシング症候群の原因@|【医原性】

 

医原性の犬のクッシング症候群を「医原性副腎皮質機能亢進症」と呼びます。アレルギーや腫瘍、自己免疫疾患や炎症など、ベースの疾患があるケースだと、副腎皮質ホルモン(コチゾール)と同じ特性を有するステロイドを投与します。しかし、炎症を抑えるなどの効果があると同時に、免疫力の低下を招くため様々な副作用があります。(代表的な薬に、「プレドニゾロン」、「デキサメサゾン」などがあります)

 

これら、ステロイドの投与が長期間にわたって継続している場合、その副作用という形でクッシング症候群にかかってしまうケースです。

 

犬のクッシング症候群の原因A【自然発祥】

 

自然に発症する犬のクッシング症候群は、脳下垂体もしくは、副腎に腫瘍ができ、その腫瘍が原因で引き起こされます。腫瘍にも悪性である場合と、良性である場合があり、出来る場所や腫瘍の場所によって的確な治療が求められます。

 

犬の下垂体依存性クッシング症候群

 

まずは、「下垂体依存性のクッシング症候群」ですが、クッシング症候群が発症する犬の大半に認められる症状で、脳下垂体に出来た腫瘍のせいで副腎皮質刺激ホルモン(コチゾール)を過度に分泌させることで支障をしたします。脳下垂体にできた腫瘍のオペは難しい事例が多く、良性と見なされる場合は薬の投与で対応するのが多いとのことです。言うまでも無く、オペが出来る場合は切除するのがベストです。

 

犬の副腎性クッシング症候群

 

また、「副腎性のクッシング症候群」においては、犬の副腎自体に腫瘍ができるので、副腎皮質刺激ホルモン(コチゾール)の過剰な分泌で障害を生じさせます。副腎に腫瘍ができているケースでは悪性が多いとのことで、副腎に大事な血管が繋がっているため、オペには相当な熟練技術が必要になります。当然、こちらもオペで切除できる場合は、取ってしまったほうが賢明でしょう。

 

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犬のクッシング症候群|検査や症状について

 

 

犬のクッシング症候群を「早期発見」するためには、愛犬のことを良く観察してあげることが大切です。愛犬の日常生活を注意深く観察してあげることで、ちょっとした変化や「警鐘」が鳴らされていることに気付ける可能性が大きくなります。そして、出来ればその変化に気づいた日付などを覚えておくと診断の際に役立ちます。

 

 

犬のクッシング症候群を調べる5つの検査方法

犬のクッシング症候群|検査

 

飼っている愛犬にクッシング症候群の心配があるケースだと、まず、血液検査でチェックしてみるという選択肢が有ります。血中の「副腎皮質刺激ホルモン(コチゾール)数値」を確かめる検査を受けますまた、レントゲンやCT、エコー検査などで、腫瘍の有無を確認したりも出来ます。

 

血液検査は、ACTH刺激試験や低容量デキサメタゾン抑制試験(LDDST)というものですが、犬のクッシング症候群は診断判定がむずかしい疾患という面があります。それもあって、こういった血液検査やレントゲン検査、エコー検査などを続け、経過観察を行いつつ腰を据えて診断する必要性がありますが、早目に診察、治療に着手することで、症状の深刻化を防ぎ、更なる合併症防止にもなります。

 

犬のクッシング症候群は、脂質代謝異常症や糖尿病などの併発の危険性が高い疾患で、その逆に糖尿病や膵炎、自己免疫疾患などからの合併症として発症するケースも多くあります。その事実を加味しても早期発見が求められます。

 

各検査項目について下記にまとめました。

 

 

犬のクッシング症候群を調べる検査方法@血液検査

犬のクッシング症候群|血液検査

 

血球数のSBC検査と、肝臓の数値などを見る、「血液化学検査」が行われますクッシング症候群の犬のCBC(血球数)検査では、次に挙げるような傾向があります。

 

・好酸球の低下
・単球の増加
・リンパ球の減少
・成熟好中球の増加
・赤血球は、オスは正常、メスは正常かやや増加
・総白血球は正常かやや増加

 

血液の化学検査においてのチェックするポイントは以下の通りです。

・ALTが増加している(ステロイドの肝障害で肝臓が腫大する)
・ALPが増加している、GGT値が上昇していることもある
・高コレステロールも頻繁に起こる(TCho)

 

以上が犬のクッシング症候群での主な血液検査についてですが、高コレステロールなどから、胆汁うっ滞や糖尿病、甲状腺機能低下症などと誤診されるケースもあります。とくに犬の甲状腺機能低下症とクッシング症候群の所見がよく似ているため、判別が困難な場合があります。

 

このため、クッシング症候群と甲状腺機能低下症を併発しているケースも少なくありません。(犬の甲状腺機能低下症について詳しくは⇒「犬が甲状腺機能低下症になった時の食事|外せないポイントなど」をご覧になって下さい)

 

 

犬のクッシング症候群を調べる検査方法A身体チェック・目視検査

犬のクッシング症候群|目視による検査

 

獣医師に診断してもらう前にも行える、早期発見のための愛犬の身体チェックです。クッシング症候群の犬の症状である、「多飲多尿や多食」「腹部の膨らみ」「筋力の低下」「皮膚の変化や脱毛(腹部左右対称など)」「呼吸の異常(息が荒いなど)

 

目視による検査は、飼主さんでも行えますので獣医師による診断を受ける前に病気を疑うきっかけにもなります。各症状については詳しく後述します。

 

犬のクッシング症候群を調べる検査方法C尿検査・レントゲン検査

犬のクッシング症候群|尿検査

 

 

クッシング症候群を発症した犬は、尿の比重低下が見られますので、尿検査も用いられます。犬のクッシング症候群では、約5割に尿路感染が診られるといわれます。また、レントゲン検査で確認できる症状として、お腹周りの腫れを確認することが出来ます。これは、腹腔内の脂肪が増加するために引き起こされるもので、犬のクッシング症候群ではよく認められます。

 

犬のクッシング症候群|レントゲン検査

 

さらに、肝腫大といわれる、腫瘍による肝臓の腫れを見つけたり、副腎腫瘍が引き起こす副腎の石灰化を確認することも可能です。

 

犬のクッシング症候群を調べる検査方法D少し特殊な検査

 

その犬のクッシング症候群が、医原性によるものなのか、自然発生的に発症したものかを判別するために、より特殊な検査が実施されることがあります。多種多様な方法が存在しますが、ベースは、ある特定の条件のもと、副腎皮質ホルモン(コチゾール)を測定する検査となります。

 

 

\合併症も同時ケア/

 

 

犬のクッシング症候群で現れる6つの症状について

犬のクッシング症候群|症状

 

まずは、多飲多尿といった代表的な症状を生じさせます。水を多く摂取するようになり、オシッコの頻度や量も増えます。食欲が旺盛となって、腹部が膨れ上がってくるといった場合も多いと言われています。

 

更には、筋力が低下散歩のときなども元気がなくなります。散歩に行っても疲れやすく自分から動きたがらなかったり、誰が見てもわかるほど元気がない状態になります。ほかにも、傷が完治しにくくなってきたり胴部分の体毛が左右対称に抜けて無くなる、脱毛症が引き起こされることもあります。

 

その他にも、お肌のハリが無くなったり毛の色が明るくなったりするようなこともあるようです。早期発見にあたっては、こういった類の典型的な末期症状が強くなる前に発見してあげることが肝心です。僅かでも思い当たるなら、直ぐに獣医師の診察を受けるようにしましょう。

 

\合併症も同時ケア/

 

クッシング症候群を発症している犬の、代表的な症状を詳しくご紹介していきます。

 

犬のクッシング症候群の症状@多飲・多尿

 

水を大量に飲むようになり、同時におしっこの量も増加。クッシング症候群を発症している犬の代表的な初期症状ですので、病気の経過観察をする時の指標としても用いられます。この段階では食べないどころか食欲が増すことが多いのですが、放置していると下記のような症状に移行し食事を食べないようになります。

 

犬のクッシング症候群の症状Aお腹が膨れる

 

腹部の膨満という症状で、肝臓の腫大しゅだい※疾患により臓器が腫れること)や、内臓脂肪が多くなったり腹部の筋力低下により、腹部が腫れたように膨らむ症状

 

肥満で太り過ぎたと思い病院に行ったらクッシング症候群の末期症状だったというケースもあります。また、痩せるのにお腹だけがふくらんできた、お腹が膨らんできてるのに痩せる場合はクッシング症候群を疑ってください。

 

犬のクッシング症候群の症状B毛が抜ける(左右対称に胴体部分の脱毛)

脱毛

 

体毛が抜けるのも、クッシング症候群における代表的な症状のひとつ。皮膚が薄くなり血管が目立つようになる菲薄化(ひはくか)というかゆみを伴う皮膚の異常が同時に見られるようになり感染症が引き起こす発疹や慢性炎症による色素沈着や石灰化があらわれ末期症状になる可能性もあります。

 

初期はかゆみを感じてよく体を掻くように。かゆみを感じてるのがわかった場合、市販のシャンプーはシャンプーに含まれる成分で症状を悪化させるのでこの症状があらわれたときはシャンプーをしないで末期症状になるまえに早めの受診を。また、かゆみをともなう症状ですがかゆみもクッシング症候群のサインのひとつです。

 

シャンプーについてですが犬の皮膚の状態にあったシャンプーがあるので受診のさい獣医さんに相談してください。ナノバブルのシャワーやマイナスイオンのシャワーや甲状腺機能低下症やクッシング症候群にあわせたシャンプーを使う必要があり、市販のシャンプーは舌苔にNGです。

 

犬のクッシング症候群の症状Cパウンティング

パウンティング

 

呼吸が早くなり、激しい運動をした後や、炎天下にいる時のような荒い息づかいになります。腫大(しゅだい)した肝臓の圧迫や息をするための呼吸筋の筋力低下により呼吸をするのが辛くなっている状態。散歩にでるとよく分かりますがゆっくり歩いていても見るからに疲れている様子です。

 

末期症状はこれがひどくなってほとんど動けなくなります。

 

犬のクッシング症候群の症状D神経系の症状

パウンティング(息が荒くなる)

 

病気の原因が、脳下垂体にできた腫瘍だった場合、腫大した下垂体が直ぐ上にある脳を圧迫することで、旋回(くるくる同じところを回る)や視覚障害、うつや痴呆といった神経障害を引き起こすことがあり末期症状とも言える状態。

 

犬のクッシング症候群の症状E筋力低下

筋力低下・元気喪失

 

犬のクッシング症候群は、代謝トラブルを抱えた状態になり、体の中のタンパク質を分解し利用しようという働きが強まり、筋力の低下で痩せるように。筋力低下は日常的な散歩などの運動にも影響。散歩しても活動量が少なく活発さが無くなって衰弱して痩せる症状見られるようになります。

 

末期症状になると散歩にも出かけられずほとんど動けず見た目も激しく痩せる。この頃になると食事も思うように食べないし衰弱が激しくなってきます。

 

\合併症も同時ケア/

 

犬のクッシング症候群、症状のまとめ

 

犬のクッシング症候群は初期症状がほとんど分からないことが多く、気がついたら末期症状だったなんてケースもあります。食事を食べないということはないのに痩せるいっぽうで、痩せるけど食べないどころか食欲旺盛。かゆみがでている様子だたのでノミ取り薬をあたえてもかゆみがおさまらないとか、散歩好きだったのに散歩を嫌がるほど元気がなくなったり。

 

クッシング症候群は末期症状になると対処療法としてホルモン剤の投薬が必要なので早期発見が重要です。早期発見には散歩中の犬の様子を観察するとわかりやすく、元気いっぱいで散歩を楽しんでいた犬が疲れやすくなったり散歩中の運動量が少なくなったら病気のサイン。散歩させているといろいろと早めに気づくことがおおいです。

 

犬のクッシング症候群は治るか治らないかで言うと治るという保証はありませんが、末期症状に至るまえに食事療法で余命をまっとうすることは十分可能なので、なるべく早く発見しすぐにでも食事を見直す必要があります。。

 

\処方食を食べない犬も/

 

 

犬のクッシング症候群で併発しやすい合併症とその食事療法

併発しやすい合併症と食事

 

犬のクッシング症候群では、高脂血・高血糖を伴い、合併症を伴いやすいのも特徴です。合併症を伴うケースでは、合併症疾患への対策も必要になり参考のため併発リスクの高い病気について解説します。

 

\合併症も同時ケア/

 

犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症@膵炎

 

ホルモンバランスが乱れ、脂肪代謝のトラブルにより「高脂血症」を伴いがちなのが犬のクッシング症候群の特徴。感染症を起こしやすくなっているため、膵臓のトラブルである膵炎を併発しやすくなります。病気に対応した食事管理が不可欠です。

 

病気の詳細は犬の膵炎で実践しやすい食事療法や治療|長生きして欲しいからをご覧ください。

 

 

併発時の治療と食事療法

 

クッシング症候群を発症した犬は栄養代謝トラブルを抱えるため消化吸収に問題をきたすことがあり、消化酵素の分泌器官である膵臓へ負担を掛ける事で膵炎を併発しやすいんです。クッシング症候群への治療とともに、食事療法を中心とした膵炎対策を行うことになります。「低脂肪」であることが重要で、犬のクッシング症候群への食事対策と栄養ポイントは似ています。「低脂肪」「良質なタンパク質の補給」での食事がポイントです。

 

\合併症も同時ケア/

 

 

犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症A甲状腺機能低下症

 

クッシング症候群の愛犬に比較的多いとされているのが、甲状腺機能低下症です。この二つの疾患は、症状や検査結果のデータがよく似ているため、診断を誤ってしまうこともあるほどです。その類似性から、合併症として併発することが多い病気です。甲状腺機能低下症についてはこちらの「犬が甲状腺機能低下症になった時の食事|外せないポイントなど」に詳細をまとめています。

 

併発時の治療と食事療法

 

お互いに、併発リスクが特に高い病気です。クッシング症候群も甲状腺機能低下症も投薬治療が基本ですが、両方の治療を並行して行うことになります。栄養代謝トラブルに共通するものがあり、食事対策もほぼ一緒です。「良質な低脂肪」「質の良いタンパク質の補給」を基本として、「糖質の制限」「難消化性の炭水化物」「食物繊維」などを増やすようにします。

 

\合併症も同時ケア/

 

 

犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症B糖尿病

 

犬のクッシング症候群では、高血糖を伴うリスクが高いため、糖尿病を併発する可能性が高まります。また、糖尿病からクッシング症候群を発症するケースも多く、血糖値のコントロールには、細心の注意が必要で、食事管理は必要不可欠です。

 

犬の糖尿病の詳細については、糖尿病の犬への食事レシピ&おすすめフード!押さえるべきポイントにまとめています。
また、糖尿病の犬が最も併発しやすい白内障についても、犬の白内障ケアと予防法!愛犬の目が心配なあなたへで詳しくお伝えしています。

 

併発時の治療と食事療法

 

クッシング症候群を発症した犬は、糖質代謝トラブルを抱えることになるため、高血糖になる傾向が強いです。逆も同じで糖尿病からクッシング症候群を併発することも多いと言えます。この場合、両疾患への並行した治療が必要になり、副腎ホルモンを抑制する薬とインスリン投与といった治療を両方とも行います。食事については「糖質の制限」「難消化性炭水化物・食物繊維の増量」が必要になります。

 

また、代謝トラブルを抱えるクッシング症候群の犬には、「良質な脂肪」「質の良いタンパク質」という条件を満たした食事というのも重要なポイントになります。

 

\合併症も同時ケア/

 

犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症C肝臓病(胆泥症・胆嚢炎等)

 

糖尿病とも絡んできますが、犬のクッシング症候群では、肝機能障害や肝臓病の危険が付きまといます。血液検査で指標となる項目が高いときは、肝臓疾患への対応も必要になります。

 

 

併発時の治療と食事療法

 

肝臓は栄養代謝をつかさどる臓器であり、栄養トラブルを抱えるクッシング症候群の犬は肝臓病を併発するケースも少なくなりません。このため、肝臓と深い関係にある胆嚢についても「胆嚢炎」「胆泥症」などの併発リスクも高いんです。肝臓病には多くの種類があり、肝炎・肝胆の血管障害・胆嚢炎・胆石・肝臓腫瘍・胆泥症など様々です。これら、肝臓疾患と併発している場合もやはり、クッシング症候群の投薬治療と並行し、両疾患への治療を必要とします。

 

食事管理においては相違点があるため、併発疾患特有の栄養バランスに注意が必要です。肝臓病では、「高エネルギー」「塩分制限」「低タンパク質」が基本となります。クッシング症候群単体の場合、「タンパク質の補給」が重要となるため、この点は異なることになります。

 

クッシング症候群と肝臓病を併発した犬の食事では、「良質な低タンパク質」「ナトリウム制限」「良質な低脂肪」「血糖値上昇しにくい炭水化物(エネルギー源となるもの)」に着眼し、最良の食事を目指すことになります。脂肪・タンパク質を減らさなければならないため、血糖値の上昇が緩やかな炭水化物を多くするような内容になるわけです。

 

胆泥症の詳細はこちら⇒ 愛犬の胆泥症に最適なフードは?ベストな食事管理法

 

\合併症も同時ケア/

 

犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症D腎臓病・腎不全

 

腎臓機能に障害がでて、体内環境が悪くなります。悪化して腎機能の4分の3が失われると腎不全を引き起こし、貧血や尿毒症などの危険が伴います。老廃物をうまく排出できず、血液循環も悪くなります。腎機能の障害からクッシング症候群との併発を伴うケースも少なくない病気です。

 

犬の腎不全の詳細は「腎不全になった愛犬への食事!元気で長生きさせたいなら」でわかりやすく解説しています。

 

 

併発時の治療と食事療法

 

腎機能の低下によりクッシング症候群を併発することも少なくありません。腎不全など悪化すると人間なら人工透析による治療を行いますが、犬に対しては現状ではあまり行われないため、腎臓への負担を減らす投薬治療が一般的で、クッシング症候群への治療と並行して行われます。腎臓病への食事は、「リンの制限」「ナトリウム制限」などのほか、「タンパク質の制限」が必要になるので、クッシング症候群単体への食事管理と異なる点があります。

 

このため、獣医師とのコミニュケーションをしっかりと取るようにして、最良の栄養バランスを探ることになります。当サイトでおすすめしている「犬心」or「みらいのドッグフード」の販売店に問い合わせしてみるのも良いと思います。

 

\合併症も同時ケア/

 

犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症E神経系のトラブル

 

脳内の、脳下垂体に出来た腫瘍が原因のクッシング症候群では、犬の神経系のトラブルに繋がることもあります。異常行動が続いたり、うまく歩けない、グルグルまわったり、食欲不振で衰弱していくなどの症状が出た場合は、神経系のトラブルを疑います。

 

併発時の治療と食事療法

 

神経系のトラブルは病気が進行した場合に起こることが多いので、トラブルを引き起こす疾患への治療が行われます。食事についても基礎疾患への対応した栄養バランスで、重篤な状態にならないようにします。

 

\合併症も同時ケア/

 

犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症F悪性腫瘍(ガン)

 

犬のクッシング症候群は、脳下垂体や副腎に出来た腫瘍が原因で起こる病気でもありますが、腫瘍が悪性であった場合は、それに合わせた食事療法が必要になります。クッシング症候群と同じように、外科手術で切除出来ればオペを行いますが、行った場合でも経口で食事が出来るようになれば、食事管理は不可欠になります。犬の腫瘍についての対応を下記のページにまとめています。

 

(犬の腫瘍の食事について⇒ 犬の腫瘍への食事のポイント|失敗しないフード選び
(犬の腫瘍の種類について⇒ 犬がなりやすい腫瘍の種類とその治療法について

 

 

併発時の治療と食事療法

 

腫瘍が原因でクッシング症候群を発症することも多いのですが、この場合も多くは両方の治療を並行して行います。「高タンパク質」「糖質制限」「オメガ3脂肪酸」などは同じなのですが、悪性腫瘍は糖質を餌にして体力を奪うため、より高エネルギーを必要とする点が違います。食事管理・食事対策が重要になる点は同じですが、こちらも最良の栄養バランスになるよう獣医師とよく相談するか、当サイトでおすすめしている「犬心」or「みらいのドッグフード」の販売店に問い合わせしてみるのも良いと思います。

 

\合併症も同時ケア/

 

犬のクッシング症候群と併発しやすい合併症G高脂血症(脂質代謝異常症)

 

脂肪代謝トラブルを抱えがちなクッシング症候群では、コレステロール・中性脂肪値が上がり高脂血症(脂質代謝異常症)を併発するケースも多いです。やはり食事療法を行い、適切な食事管理が必要になります。犬の高脂血症への食事管理については、「犬の高脂血症(脂質代謝異常症)対策|食事管理はどうすればいい?」のページに詳細をまとめています。

 

 

併発時の治療と食事療法

 

クッシング症候群と高脂血症を併発している場合は、まず、副腎ホルモンの過剰分泌を抑える薬の投与での治療を行います。食事については「低脂肪」が最優先で脂質代謝トラブルへの対策が必要です。また、脂肪の質や酸化していない脂肪という点にも配慮し、良質なオメガ3脂肪酸などを含んだものが良いでしょう。さらに、タンパク質代謝にもトラブルを抱えて状態であるため高消化なタンパク質をしっかりと補給してあげる必要があります。

 

\合併症も同時ケア/

 

 

犬のクッシング症候群が合併症を併発しやすい理由

 

犬のクッシング症候群が他の病気を併発しやすい理由は、副腎ホルモン(コチゾール)の分泌異常により免疫力バランスが崩れてしまい、他の臓器や器官にも負担が掛かってしまうからです。副腎で作られるホルモンが以上に分泌される犬のクッシング症候群は、他の病気から発症するケースも多いんですね。次は、クッシング症候群を発症した犬への治療法について解説していきます。

 

\合併症も同時ケア/

 

 

犬のクッシング症候群で行う2通りの治療方法

犬のクッシング症候群|治療方法

 

自然発症した犬のクッシング症候群には、オペで腫瘍を摘出するケースと、内科的に薬を投与するケースに分かれます。脳下垂体や副腎にできた腫瘍を切除するだけで、根治が期待できるため、良性でも悪性でも、切除可能であるなら摘出するのがベストです。ただし、オペは出来た腫瘍の場所によって難しいケースも多く、また、悪性であれば転移の可能性が生じるため、一口では語ることができない現実があります。

 

その一方、投薬での内科的治療は一般的で、「副腎皮質刺激ホルモン(コチゾール)」をコントロールし続けながら、病気とうまく付き合っていければ健康的で元気な日常生活をおくることも難くないそうです。しかしながら、きちんと定期的に検査を受け、薬の投与量をコントロールしなければなりませんから、始めはひと月に一回程度の通院が必要になってきます。

 

医原性から生じた、クッシング症候群に於いては、単体治療しないでまずクッシング症候群の要因となる薬の投与を中止し、経過観察を行いつつ、投与量を抑制していきます。次は自然発症した犬のクッシング症候群の治療法、「外科手術(オペ)」と「内科的(投薬)」について詳しくご紹介します。

 

\合併症も同時ケア/

 

犬のクッシング症候群の治療方法@外科手術による腫瘍摘出

外科手術

 

腫瘍が原因で起こる犬のクッシング症候群の場合では、オペ(外科手術)で腫瘍を摘出するという選択肢があります。
エコー(超音波)検査や、レントゲン検査などで、腫瘍が転移していないかの確認を行い、犬の健康状態を観察しながらオペの可能性を探っていきます。オペの前には投薬による高コチゾールのコントロールを行い、オペの後には、アジソン病(副腎皮質機能低下症)への対策が必要になります。

 

\合併症も同時ケア/

 

犬のクッシング症候群の治療方法A内科的治療

内科的治療|投薬

 

クッシング症候群を発症した犬への治療薬としては、「ケトコナゾール」「アドレスタン」「ミトタン」などがあります。
これらの犬のクッシング症候群に用いられる治療薬には副作用もありますので、こちらもなるべく端的に解説しておきたいと思います。

 

治療薬@ケトコナゾール

 

ケトコナゾールは日本国内においては、未承認の抗真菌薬となります。アドレスタンと類似した作用を持ち、犬のクッシング症候群で異常分泌されるステロイドホルモンの合成をブロックする働きがあります。(認可されている別の抗真菌薬(イトリコナゾール)は犬のクッシング症候群への治療効果がありません。)

 

ケトコナゾールの副作用や注意点

 

犬の肝臓への副作用が確認されており、別の薬との併用で作用が強まることも知られていますので、投薬にあたっては十分な注意が必要となります。

 

治療薬Aアドレスタン(デソパン、トリロスタン)

 

犬のクッシング症候群へ用いられる治療薬としては、比較的歴史の浅いのが「アドレスタン」です。
(製薬メーカーによって商品名がことなりますが、アドレスタンという商標のものが一番良く使われています。)

 

アドレスタンの副作用や注意点

 

アドレスタン(デソパン、トリロスタン)という治療薬は、様々な研究結果が、昨今出ていて、中でも、「犬のクッシング症候群へはアドレスタンの過剰投与は禁物である」といったものがあります。アドレスタンの過剰投与は、副腎機能不全・壊死といった深刻な副作用をまねくことがわかってきており、投与量の決定には慎重さが必要です。

 

投与開始から十日前後で効果が出始めるため、十日前後で検査するなどして、アドレスタン治療薬の適量を定期的に見極める作業が重要になります。

 

治療薬Bミトタン(o,p’-DDD)

 

クッシング症候群を発症した犬の治療薬として、ミトタン(o,p’-DDD)という薬もあります。ミトタンは犬の副腎を破壊する作用を持っており、一度にたくさんの量を投与することにより、副腎を縮小させます。副腎の縮小によって、対象犬の飲む水の量・食欲が通常化し、症状の緩和が期待できます。あと、ミトタンという治療薬は、犬のクッシング症候群には効果が期待できますが、ネコや人間のクッシングには効果は無いとされています。)

 

ミトタン(o,p’-DDD)の副作用や注意点

 

もちろん、ミトタンでの治療においてもリスクはあります。副腎を破壊する作用があるため、副腎破壊が進行し過ぎると、アジソン病(副腎皮質機能低下症)を引き起こす可能性があります。ミトタンでの治療を行う際は、犬の元気や食事の量、嘔吐の有無や飲水の量など、慎重に経過を見守る必要があります。

 

※治療薬についての詳細はこちらにまとめました⇒ 犬のクッシング症候群での治療薬・副作用や効果など

 

\合併症も同時ケア/

 

クッシング症候群は発症した犬の寿命、病気は治る?

クッシング症候群は発症した犬の寿命

 

飼主さんが一番気になるのは治るのかどうかでしょう。、クッシング症候群と診断された犬は治ることがないともいわれます。しかし、クッシング症候群を発症した犬の寿命は、病気の進行具合にもよるので、直ぐに命を落としてしまう犬もいれば、寿命をまっとうして長生きするようなケースもあります。

 

治療や食事療法によって健常犬とおなじ、またはそれ以上に生きられる可能性が十分にあるともいえます。つまり治るのと同じように生きられるということ。例えば、合併症として発症したものなら基礎疾患が改善すれば治る見込みもありますし、末期症状でなく軽い状態なら治療しないで食事療法で治る可能性はあります。※食事両方は健康な状態に戻す効果あり

 

治るまでいかなくても、改善する可能性はあるのです。末期症状で散歩できないほど痩せる、全く食べないといったケースであれば投薬治療しないで改善することもあります。このページでもご紹介している食事のポイントをしっかりと押さえ愛犬が元気で長生きできるようにしてあげましょう。

 

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犬のクッシング症候群の薬代や治療費について

犬のクッシング症候群|薬代や治療費

 

クッシング症候群を発症してしまうと、治るするのは難しいと言われています。とくに末期症状まで進んだ場合は症状が治るまで投薬が長引く可能性が高いの、薬代や治療費などについても気になるところです。

 

治療薬にもいくつか種類があり検査項目によって検査費用も変わりますが、一般的には検査に2万円程度、治療薬の費用に関しては、小型犬や大型犬、症状によっても量が変わるため、何とも言えないところですが、小型犬であれば一日換算で400円前後だと思います。

 

クッシング症候群と診断された犬の寿命や検査費用などについては、もう少し深く掘り下げて、詳細に解説したページを用意しました。余命や治療費についての詳細はこちらにまとめています⇒ クッシング症候群と診断された犬の寿命|家族が心配なあなたへ

 

犬のクッシング症候群への主な治療法や費用については以上になりますが、この病気の治療の柱になるのが、最初にお伝えした食事療法です。食事療法についてのおさらいとして、下記に内容をまとまておきます。

 

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市販のドッグフードは基本NG!選びたいクッシング症候群の療法食

選びたいクッシング症候群の療法食

 

大量生産・大量販売で、一般に市販されているようなドッグフードは、犬のクッシング症候群の食事療法においては、基本NGです。病気対応を謳っているような療法食であったとしても、クッシング症候群を発症した犬用のものはほとんど無いと思ってもらってもいいでしょう。前述した、「食事療法を成功させるポイント」と照らし合わせながら見ていく必要があります。

 

タンパク質と脂肪分の目安をチェックしてみましょう。

 

粗タンパク質:25パーセント〜35パーセント
粗脂肪:10パーセント以下

(肝臓・心臓・腎臓などの持病がある場合は適正値が変わることもあります)

 

また、糖質や炭水化物も確認する必要があるのですが、実はドッグフードをはじめとした、ペットフードの成分値について表記が義務化されていないといった現状があり、市販のドッグフードの多くは、「糖質」「炭水化物」の成分値を確認することが出来ません。さらに、使用されている原材料ですが、防腐剤や保存料、着色料や合成調味料など、人工添加物が含まれているものも、犬の体内に蓄積され、悪影響を及ぼす危険性があるため避けてあげましょう。

 

おすすめのフードは>>>> 食事療法に適したドッグフードランキング

 

 

クッシング症候群を発症しやすい犬種

 

クッシング症候群は、人間や猫などにも発症する可能性があるのですが、人や猫よりも犬の発症率が高い病気です。1980年代に行われた調査によると1000頭に1頭〜2頭(01%〜0.2%)の割合で発症しているそうです。また、犬のクッシング症候群は様々な犬種での発症例が報告されており、特定犬種だけで起こる病気でないとされていますが、クッシング症候群にかかりやすい傾向にある犬種というのは存在します。

 

クッシング症候群にかかりやすい傾向にある犬種

 

あくまで参考例ですが、発症しやすい犬種については以下の通りです。

 

ダックスフント

クッシング症候群にかかりやすい犬種|ダックスフンド系

 

(ダックスフンドがかかりやすい病気と対策について、「ダックスフンドがかかりやすい病気@症状や対策について」のページにまとめていますので、合わせてご覧ください)

 

 

トイプードル

クッシング症候群にかかりやすい犬種|トイプードル

 

(トイプードルのかかりやすい病気や寿命については詳細ページをご覧ください。
こちら⇒ トイプードルの寿命とかかりやすい病気対策|長生きさせるには!

 

ボクサー

クッシング症候群にかかりやすい犬種|ボクサー

 

 

ボストンテリア(テリア系)

クッシング症候群にかかりやすい犬種|テリア系

 

 

ポメラニアン

クッシング症候群にかかりやすい犬種|ポメラニアン

 

 

最後に

最後に

 

お伝えしてきた通り、犬のクッシング症候群は高脂血・高血糖トラブルを抱えるため、因果関係のある合併症を併発しやすい病気です。食事の注意点は、「低脂肪・血糖値への配慮」「タンパク質などの栄養補給」「腸の健康を保ち免疫力をキープする事」ですが、やはり、合併症対策を一緒に出来る食事が一番です。

 

その点で最もおすすめな療法食のドッグフードが「犬心・糖&脂肪コントロール」だというのもお伝えした通りで、もう一つが「みらいのドッグフード(※13種類)」になります。クッシング症候群を発症した愛犬の食事には、リスクを伴う手作り食や市販のドッグフードではなく、病気対策が施された国産の無添加療法食が一番安心です。

 

中でも、動物栄養学に基づいたレシピ、臨床試験に基づいた栄養調整を行っている「犬心」と「みらいのドッグフード」は、クッシング症候群の臨床栄養を満たしてますし、療法食を食べない犬も食いつきが良いとの評判を確認できているので末期症状を脱した犬には是非試して欲しい療法食です。

 

⇒ 犬心の公式サイトはこちら

 

 (評判や実力を評価した詳細がこちら⇒ 犬心の評判は本当?@愛犬の病気ケア食でお悩みの方向け辛口評価

 

⇒ みらいのドッグフード公式サイトはこちら

 

 (評判や実力を評価した詳細がこちら⇒ みらいのドッグフード長寿サポートの効果は?徹底辛口評価!

 

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