犬が甲状腺機能低下症になった時の食事|外せないポイントなど

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甲状腺ホルモンの分泌が低下する、犬の甲状腺機能低下症ですが、治療の一環として大切になってくるのが、食事管理、つまり食事療法です。

 

ここでは、愛犬の甲状腺機能低下症において、守るべき食事レシピや注意点について、外すことのできない要点をまとめました。また、病気の原因や症状、主な治療法についても解説しています。

 

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甲状腺機能低下症になった愛犬への食事のポイント

甲状腺機能低下症になった愛犬への食事のポイント

 

愛犬が甲状腺機能低下症と診断された場合、ホルモン製剤の投薬治療の他にも、重要になってくるのが食事療法による、食事管理です。しかし、病気になった犬特有の栄養管理は、栄養バランスや避けなければいけない食材や成分があり、知識のない飼主さんにとっては頭の痛い問題かもしれません。

 

獣医師さんからすすめてもらった療法食ドッグフードが合わないとか、食い付きが悪いなど、多くの飼主さんが、少なからずぶつかる問題として考慮しておかなければなりません。

 

ここでは、甲状腺機能低下症の犬の食事管理で、気を付けておかなければいけない注意点や、食い付きがよく、無添加で栄養バランスに優れたドッグフードについてもご紹介いたします。

 

ポイント1、低脂肪であること

低脂肪

 

脂肪の代謝トラブルを抱えるのも、甲状腺機能低下症の特徴で、甲状腺ホルモンの分泌がうまくいことで引き起こされる症状です。中性脂肪やコレステロール値が上昇するのも特徴になります。

 

そこで、食事には低脂肪なものを選ぶ必要がありますが、脂肪の質の部分にも注意する必要があります。良質な脂肪として有名なのが「オメガ3脂肪酸」ですが、亜麻仁油やエゴマ脂、青魚などに多く含まれています。

 

ポイント2、高消化で質の良いタンパク質の摂取

高消化で質の良いタンパク質

 

甲状腺機能低下症になった犬は、体内でタンパク質を作る力が低下してしまいます。そのため、タンパク質の補給が大切になってきますが、体に負担をかけない高消化性のものを選ぶこと、新鮮な生肉や生魚などで、良質なタンパク質を摂取させてあげる必要があります。

 

※高温の加熱処理を行うと、「変性」と呼ばれる成分の変化を伴い、脂肪分やタンパク質が酸化してしまうため、低温で湯通しするなどし、なるべく熱を加えないようにします。

 

 

ポイント3、低糖質でカロリーは控えめに

低糖質でカロリーは控えめに

 

甲状腺機能低下症は基礎代謝が低下するため、糖質の許容量が減り高血糖になりやすいのも特徴で、糖尿病の併発リスクが高まります。このため、低糖質な食事を心がける必要があります。

 

基礎代謝が低下し甲状腺ホルモンの働きが悪くなってしまうので、通常の食事でも太る傾向にあります。つまり、高血糖対策の低糖質食だけでなく、カロリー自体も控えめにすることが大切です

 

ポイント4、抵抗力(免疫力)を維持させるように

抵抗力(免疫力)を維持

 

甲状腺機能低下症を発症する原因の一つに自己免疫疾患が挙げられますが、この場合、免疫力が低下している状態であると言えます。人間でも同じですが、免疫の状態が悪いと様々な病気に対して抵抗力が落ちるため、免疫力の維持にも目を向ける必要があると言えるでしょう。

 

免疫力の維持には腸内環境が深く関係しているという報告がされていて、腸内環境を整えるには「善玉菌のアップ」が免疫力の維持に役立つことも分かっています。

 

善玉菌を増やすには、適量の穀物類(犬に合った低アレルゲンなもの)に含まれる食物繊維やが有効で、大麦や玄米、いも類などが適しています。※緑黄色野菜はNGです

 

また、上記に挙げた穀物類に含まれる炭水化物は消化速度が異なるので、血糖値の上昇を緩やかにする効果もあります。

 

 

犬の甲状腺機能低下症|手作りで行う食事療法のレシピ例

犬の甲状腺機能低下症|手作りで行う食事療法

 

甲状腺機能低下症を発症した愛犬の食事療法を手作りする場合のレシピ例をご紹介します。

 

メイン食材には脂身の少ない魚やお肉を選ぶ

メイン食材

 

犬の甲状腺機能低下症ではタンパク質の生成能力が低下しているので、犬に必須の栄養源であるタンパク質の補給が欠かせません。脂肪の代謝能力も落ちているので脂身の少ない魚やお肉をメイン食材として選びましょう。

 

具体的には、お魚も脂の乗ったものより少ないものを、お肉は馬肉や鹿肉が良いでしょう。しかし、馬肉や鹿肉はコスト的に負担が掛かるという人も多いと思うので、そんな時は比較的安価な鶏のササミや胸肉がおすすめです。

 

調理の方法ですが、長時間の高温加熱は脂肪の酸化を招くため、さっとゆでる程度にします。あと、魚やお肉を選ぶ時になるべく新鮮なものをチョイスすることも大切です。

 

 

穀物やいも類を適量加える

穀物やいも類を適量穀物やいも類を適量穀物やいも類を適量穀物やいも類を適量

 

犬の腸内バランスを整え善玉菌を増やすため、適量の穀物(※大豆以外)・いも類を適量加えるのもポイントになります。調理法としては、穀物類は炊飯するようにして、いも類はしっかりと茹で上げると良いでしょう。

 

※大豆や豆腐などは甲状腺ホルモンに良くない影響があるので大量に与えないよう気を付けましょう。また、緑黄色野菜の食物繊維も犬には良くないので大量に与えてはいけません。少量であれば問題ありませんが、無理に与える必要はありません、

 

一般的に出回っている情報では、「穀物=犬の健康に良くない」といった風潮がありグレインフリーのフードが注目を集めていますが、正確には正しくありません。最新の動物栄養学では、犬の体に合う穀物を適量摂取することで、腸に良い影響を与え、善玉菌を増やすのに一役買ってくれることが分かっています。

 

 

手作り食のレシピ例まとめ

手作り食のレシピ例まとめ

 

犬の甲状腺機能低下症で手作り食を実践する際のレシピ例についてご紹介しましたが、この病気の臨床栄養を満たした栄養バランスにするのが非常に難しいといった側面もあります。

 

不足しがちな栄養バランスを補足するためにも、良質な療法食を併用するなどするのが理想だと言えます。犬の甲状腺機能低下症は、クッシング症候群という副腎ホルモンの異常疾患と併発しやすく、食事療法での臨床栄養バランスもよく似ています。

 

こちらの、「犬のクッシング症候群や甲状腺機能低下症などの食事管理やフード選び」のページにおすすめ出来るフードをいくつかご紹介しているのでご覧になっていただくと参考になるかと思います。

 

 

 

犬の甲状腺機能低下症で食べてはいけないものって?

犬の甲状腺機能低下症で食べてはいけないものって

 

甲状腺機能低下症の犬に対する食事のポイントや手作り食のレシピ例をお伝えしてきましたが、逆に避けなけないといけない食事や食品についても解説していきます。

 

この病気では、甲状腺ホルモンの分泌量が弱くなり、タンパク質、脂質などの栄養代謝トラブルを抱えた状態なので、前述した「甲状腺機能低下症になった愛犬への食事のポイント」を押さえた食事管理が必要です。

 

それに加え、甲状腺ホルモンに良くない作用のある成分や食品がありますので、それらを食べさせないことも重要になってくるからです。前述した食事のポイントと重ね合わせながらご参考になさってください。

 

 

構造変化(変性)したタンパク質

構造変化(変性)したタンパク質

 

タンパク質は、高温で加熱されると「変性」と言われる構造変化を起こします。「変性」したタンパク質は犬の消化が悪くなり、栄養としての質が著しく低下します。

 

例えば、新鮮な肉・魚のタンパク質であったとしても、高温で加熱されることで「変性」してしまうため、栄養代謝トラブルを抱える甲状腺機能低下症の犬にとっては、特に良くないこともわかっています。

 

一般的に用いられる高温加熱製法のドッグフードがこの疾患の食事に向かないのはこのためで、低温製法で作られているというのが、甲状腺機能低下症の犬の食事に必要な条件になります。

 

 

高脂肪のフードや食事

高脂肪のフード

 

この病気では脂質代謝にもトラブルを抱えます。コレステロールや中性脂肪の値が高くなり、高脂血症を併発している犬が多いのもこれが理由です。脂肪分の多い肉類など、高脂肪なフードや食事は食べさせてはいけません。また、「脂肪の酸化」も問題で、酸化した脂肪は体に毒となることが分かっています。

 

脂肪の酸化の原因となる高温加熱製法を用いたフードや、高温で加熱調理した脂肪を与えないようにしますしょう。また、低温製法などで「脂肪の酸化」を防いでいるフードであっても、開封して空気に触れることで「脂肪の酸化」が始まるので、早めに使い切るか、ジッパーの付いた袋で密閉保存するようにしましょう。

 

 

甲状腺機能低下症の犬に食べさせてはいけない食品の具体例

食べさせてはいけない食品

 

犬の甲状腺機能低下症の食事やドッグフードで、避けるべき栄養素についてお伝えしましたが、食べさせてはいけない食品についてもご紹介します。身体に良いからといって、ついつい食べさせてしまいそうな食品ですので、しっかりと覚えておいていただければと思います。

 

 

大豆食品

大豆系の食品

 

豆腐や納豆などに代表される大豆食品には、「ゴイトロゲン」という成分が含まれており、この成分が甲状腺ホルモンの分泌を阻害することが分かっています。

 

また、大豆食品にはよく知られる「イソフラボン」という成分も含まれていますが、これも甲状腺の機能を阻害します。

 

さらに、甲状腺ホルモンの生成には「ミネラル」が必須になるのですが、大豆食品にはミネラル分を吸着する働きがあるので、これも避けなければいけない理由の一つです。

 

ただ、甲状腺ホルモンに影響が出る相当量となると、かなり多量に、しかも継続的な摂取を要するということなので、少量であれば悪影響は出ないと思っても良いそうです。

 

しかし、良くない成分を含んでいることは間違いないので、食べさせないようにしておくほうが無難だと思います。

 

 

アブラナ科に分類される野菜

アブラナ科の野菜

 

キャベツ・ブロッコリー・白菜・ダイコン・チンゲンサイ・小松菜など、アブラナ科に分類される野菜には、大豆食品と同じように「ゴイトロゲン」という成分が含まれています。

 

前述したとおり、甲状腺ホルモンの分泌を妨げる成分で、食べさせてはいけない食品に該当します。しかし、これも大豆食品と同じように、継続的かつ多量の摂取により悪影響が出るもので、少量であれば問題視するほどでもないそうです。

 

とはいえ、大豆食品と同じように、避けておくほうが無難だといえるでしょう。

 

 

肝(きも・レバー)

肝

 

レバーにも甲状腺ホルモンの分泌を妨げる成分が含まれているそうで、食べさせてはいけない食品に該当します。

 

 

手作り食よりもレシピの優れた療法食がおすすめ

 

 

 

この病気におすすめなフードを紹介すると、まず、「犬心糖&脂肪コントロール」という甲状腺機能低下症の併発疾患対応したナチュラル特別療法食です。

 

甲状腺機能低下症の食事療法について、ポイントや手作りする場合のレシピ例などをご紹介してきましたが、お伝えしてきたようにいくつもの注意点があります。これらのポイントを押さえた食事を、飼主さんが手作りするには、栄養知識や食材の選び方、加えて、調理法などにも注意を払わなければいけません。

 

先にご紹介したレシピ例を参考にしても、ベストな栄養バランスを得るのは非常に難しく、やはり動物栄養学を基に開発された臨床栄養クリアの療法食がおすすめです。

 

量販店やホームセンターなどで売られている、市販のドッグフードは、加工肉や人工添加物、栄養バランスにおいても論外ですが、最近では品質の良いナチュラルドッグフードがある程度手軽に購入できるようになっています。

 

犬心は、甲状腺機能低下症の症状に合わせた特別病気療法食のドッグフードで、病気の愛犬に必要な栄養バランスをしっかりと含み、避けなければいけない成分を外したうえで、理想的な栄養補給を可能にしています。

 

また、甲状腺機能低下症の犬が併発しやすい、「クッシング症候群」「膵炎」「糖尿病」「高脂血(脂質代謝異常症)」「担泥症・胆嚢粘液嚢腫」「肥満・メタボ」といった病気のケアも同時に出来る病気管理用の特別療法食ドッグフードです。

 

療法食ドッグフード 犬心

 

全国の動物病院でよく、すすめられている療法食は、食い付きに問題が生じることが多いのですが、このと療法食フード「犬心 糖&脂コントロール」は、食い付きが良いので、使った愛犬家の95%がリピートしています。

 

「犬心ドッグフード」についての、口コミや評判、その効果などについては、詳しく解説していますので、こちらの「⇒犬心の口コミや評判|実際に使った飼主さん達の率直な感想は?」をご覧ください。

 

また、「みらいのドッグフード」という製薬会社が販売している薬膳レシピの療法食ドッグフードは、13種類のライナップが用意されており、甲状腺機能低下症(特別療法食SU膵臓用がおすすめ)はもちろん、合併症を併発している場合にも対応できる、高級な鹿肉や漢方素材が贅沢に含んだ病気療養に優れたフードで、こちらもおすすめです。

 

こちら⇒ みらいのドッグフード長寿サポートの効果は?徹底辛口評価

 

「犬心」と「みらいのドッグフード」を徹底比較したページもあります。

 

こちら⇒ 「みらいのドッグフードVS犬心」※徹底的に比較した結果!

 

「犬心」の最安値公式サイト

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犬心 糖&脂コントロール

 

 

 

「みらいのドッグフード」の最安値公式サイト

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みらいのドッグフード13種類

 

 

 

 

愛犬が甲状腺機能低下症になる原因や、その症状とは

 

甲状腺ホルモンの分泌量が低下することによって、様々な症状が引き起こされる「犬の甲状腺機能低下症」ですが、高齢になるシニア犬や、大型犬・中型犬がかかりやすい疾患としても知られています。

 

ここでは、愛犬の甲状腺機能低下症が疑われる場合の、症状についてご紹介いたします。また、病気予防や、甲状腺機能低下症になってしまっている際の対処に役立つ、病気の原因についてもご紹介します。

 

 

愛犬がこの病気にかかっている時の主な症状

 

甲状腺機能低下症が疑われる、主な症状について紹介していきます。

 

元気の喪失・筋力低下の症状

活動量が減り元気が無くなるといった症状が現れ、筋力の低下が見られます。

 

脱毛症状

そして、首回りやお腹といった、体毛が抜け落ちる、脱毛症状を伴う場合や、皮膚病のような色素沈着、体温を保つことが出来なくなり、体温低下を起こすこともあります。

 

悲劇的顔貌

さらに、顔がむくみ、瞼が腫れ、皮膚がブヨブヨになったような症状が現れる場合もありますが、これは「悲劇的顔貌」と言い、かなり重篤な症状になりますので、命に係わる症状といえるでしょう。

 

犬の甲状腺機能低下症は、水分代謝も低下するため、顔にムコ多糖類が蓄積し、このような症状をひきおこします。    「粘液水腫」(ねんえきすいしゅ)と呼ばれる疾患でもありますが、その理由はこの辺りにあります。

 

 

犬が甲状腺機能低下症になる主な原因

 

犬の甲状腺ホルモンは、脳下垂体や視床下部から指令が発せられ、その指令を受けることによって分泌されるホルモンです。犬の身体の、基礎的代謝や体温調節を支えているホルモンで、犬の健康において、重要な役割を果たしています。

 

この甲状腺ホルモンを十分に分泌されない状態が、甲状腺機能低下症であり、この病気の主な原因については以下の通りです。

 

 

甲状腺の萎縮による発症

まず、突発的に発症する、「甲状腺萎縮」が挙げられるのですが、この突発的な甲状腺萎縮については、その発症メカニズムは今のところ解明されていません。

 

自己免疫疾患による発症

そして、先天的な要素が大きいとされる、自己免疫疾患による、甲状腺機能低下症の発症です。この病気にかかる犬の8割以上が、自己免疫疾患によって引き起こされることが知られています。また、甲状腺機能だけでなく、消化器系や皮膚などにも影響します。

 

脳下垂体や視床下部の異常

次に、甲状腺ホルモンの分泌をつかさどる、脳下垂体や視床下部にトラブルが起こる、続発性甲状腺機能の低下です。これは、ホルモン分泌へ指令を出す、脳下垂体や視床下部に腫瘍が出来てしまい、甲状腺機能を低下させるためです。

 

甲状腺ホルモンの変換に異常をきたす

健康状態が良好な犬の体内では、甲状腺ホルモンがT4からT3へと変換されることで、正常に機能します。しかし、このような変換が正常に機能せず、甲状腺機能低下症になることもあります。これは、DNAなどの遺伝的な問題や、別の病気などの投薬が原因だという報告があります。

 

 

犬の甲状腺機能低下症の、主な原因については上記の通りです。次はその治療方法について解説していきます。。

 

 

犬の甲状腺機能低下症|主な治療方法

 犬の甲状腺機能低下症|主な治療方法

 

愛犬の甲状腺機能低下症への治療方法には、どのようなものがあるのでしょうか。っこでは、主な治療方法についてご紹介します。

 

もともとの病気がある場合、その基礎疾患への治療

基礎疾患への治療

 

合併症を伴いやすいのが、犬の甲状腺機能低下症の特徴でもありますは、先に発症している基礎疾患がある場合は、そちらの治療を行います。食事療法が必要な犬のクッシング症候群もその一つで、合併症として甲状腺機能低下症を併発している場合は、クッシング症候群への治療を先に行います。

 

 

投薬による治療方法

投薬による治療

 

犬の甲状腺機能低下症では、甲状腺ホルモンの分泌量が減少するため、このホルモンと同じ働きをしてくれる、人工のホルモン製剤の投与を行います。しかし、甲状腺機能低下症は根治することが難しい疾患なので、一生涯にわたり投薬が必要になります。

 

投与量にも注意が必要で、少なすぎれば効果がありませんし、逆に多すぎると「甲状腺機能亢進症」になり、代謝が上がり過ぎて逆に体調を招くことになります。定期的に検査を行い、投与量をコントロールする必要があります。

 

しかし、投薬治療がうまくいけば、数週間で元気になり、皮膚炎や脱毛についても数か月である程度改善が見られるようになります。食事管理と合わせることで、健康的に命を全うすることも可能になります。

 

 

愛犬の甲状腺機能低下症の治療費の目安

甲状腺機能低下症の治療費

 

犬の甲状腺機能低下症は、重篤な症状になる前に、早期発見・早期治療が大切なのは、周知のことだと思います。早期発見のための症状や、その原因については前述しましたが、かかる治療費の目安についてもご紹介しておきます。

 

※あくまでも目安であり、各病院や行う検査方法、治療薬の量によっても治療費は異なります。

 

まず、診断を下すための検査費用など、初診時の費用についてでが、1万5千円程度から、2万円程度の予算が必要になります。

 

治療薬については、甲状腺ホルモンと同じ働きをする、人工ホルモン製剤(種類あり)を一生涯にわたり、投与を継続する必要があるのですが、月々5千円〜8千円程度になります。(※犬種や体重、投与量などによりことなります)

 

また、投与量を見極めるため、定期的な血液検査が必要になりますが、費用は、8千円から1万5千円程度かかり、検査の項目により異なります。

 

 

犬の甲状腺機能低下症と食事療法に関するまとめ

犬の甲状腺機能低下症と食事療法に関するまとめ

 

犬の甲状腺機能低下症は、基礎代謝能力やタンパク質生成能力にトラブルを抱えた状態になります。そのため、症状に配慮した食事管理が必要で、食事療法は治療と同じくらい重要な役割を担うわけです。

 

前述したように、手作りレシピはハードルが高く、一生涯続けて行こうと思うと、飼主さんにも大きな負担がのしかかります。おすすめは、「犬心」と言う、犬の甲状腺機能低下症の療法食として開発された、食い付きも良い病気管理用のドッグフードです。

 

評判や口コミ、成分や原材料についても詳しく解説したページを用意していますので、是非一度、ご覧になってみて下さい。⇒ 「犬心の口コミや評判|実際に使った飼主さん達の率直な感想は?

 

また、甲状腺機能低下症と最も併発しやすいと言われる、犬のクッシング症候群での食事レシピや注意点についても解説したページがありますので、そちらでオススメしているドッグフードのランキングも参考になると思います。
⇒ 「愛犬のクッシング症候群や甲状腺機能低下症対策|食事管理やフード選び